一般的には失敗とも捉えられるブレ写真。
しかし、被写体がはっきりと写っていないからこそ、
味わいがあったり、抽象的な一枚になることもあると思います。
そんなブレ写真の撮り方について、作例と共に考えていきたいと思います。
ブレ写真を楽しむ 【作例と設定】
動体をとらえる
動いている被写体に対し、シャッタースピードを落として狙います。
私の感覚としては大体、1/4秒〜1秒くらいのスピードに落として撮ることが多いです。
全体がブレても良し、
静と動のコントラストを意識してもヨシ。
取りたい絵のイメージや、その場の環境に応じて 設定は微調整していきます。
上は夏の日の一枚。
日差しの強い日は目一杯の絞りをきかせて、露光を抑える必要があります。
NDフィルターがあるとなお便利。
自分が動きながらのスナップ
被写体に動きがなくとも、
逆に自分が動きながら撮ることでブレ写真にすることもできます。
気になるものがあったら、歩きながらでもシャッターを切ってみるようにしています。
何でもないシーンでも、
ブラすことで抽象的に表現したり、インパクトのある印象に仕上がるかもしれません。
夜の灯りをブレとともに
暗い夜、オート設定だとおのずとシャッタースピードが落ちるため、基本的に撮影の難易度は上がります。
開き直って、ブレ写真を楽しみむのも良いと思います。
上の写真は、明かりの多い駅前。
人通りの様子に加え、明かりがブレて 数字の「2」の形に。
面白いので何となく気に入っている一枚です。
また、雨の日の夜灯りとの相性も良いと思います。
濡れた路面に反射する光も伴い、全体がぼんやりとした幻想的な印象に。
アイコニックな文字、看板なども、ブレのある写真に撮ることで、
普段見ている景色とは異なる、面白い絵に仕上がることがあります。
人が行き交う場所
大きな交差点など、多くの人が行き交う場所。
スローシャッターによって人の動きが流れることで、不思議な空間に映ることも。
抽象的な印象になるブレ写真は、モノクロ仕上げとの相性も良いと思います。
まとめ
昼でも夜でも、ブレ写真は撮ることができます。
「良い写真がとれないな」という日、
自分の引き出しの中にアイディアの一つとして持っていると良いと思っています。
時には意図せずブレてしまった写真も、
改めて見返してみると結構良い味が出ていたり、好きになれるものがあるかもしれません。
そんなブレ写真、楽しんでいきたいです。
それでは。
スローシャッターで白飛びさせないために、NDフィルターで露光を抑えるのもおすすめ。
ストリート写真のノウハウ。英語ですが面白い一冊です。
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