スナップをしていると
つい同じ様な写真ばかり撮ってしまったり、マンネリを感じることがあるかもしれません。
そんな時は街の中のリフレクション(反射・写り込み)に着目すると、面白い写真が撮れることがあります。
実際に撮影した作例を見ながら、その楽しみ方を考えていきたいと思います。
リフレクション(反射・写り込み)を撮影する作例
一味違う構成を
被写体をそのまま撮影する場合に比べ、
あえて店先のガラス面などに映り込む姿を撮ると、一味違う画角構成を作ることができます。
上の写真の例では、
- カラフルなショーウィンドウの中
- 本来は自分(撮影者)より後ろ側にいるはずの 傘の女性
が同じ画角に収まることで、独特の奥行き感が生まれます。
こちらは開店前のApple Storeを撮ったのですが、
お店の窓ガラスに歩道が反射していたので、
歩道の上にiMacが置かれている様に見える位置を探して撮影しました。
このように「反射して見えるモノ」と、「実際にそこにあるモノ を生かして遊んでみると楽しいかもしれません。
遠近感で狂わせて
こちらの写真では、実際は遠くにいる人達(左下)がガラス面に映り込んでいます。
映り込む人は小さく見えますが、近くにあるマネキンは大きい。
遠近感によって狂わせられたサイズ感をセットに、一枚の写真に切り取ることで、
ちょっと面白い「違和感」が生まれると思います。
(左下の人がマネキンを見上げている様に見えるところが気に入っています。)
反射面のズレを活用する
上の写真では、
- 鏡面仕上げの窓枠 (左側)
- 窓 (右側)
この二つそれぞれの反射面が、微妙にずれているため、
1人の女性が2人に分身したかの様な写真を撮ることができました。
街中をよく観察していると、
時々、この様に変わったリフレクションを見つけることができます。
線対象(シンメトリ)を生み出す
実際の被写体と、反射した被写体。
これらの両方が見える角度を探すことができれば、
鏡に映っているかのような写真を撮ることもできます。
上の写真は、きれいな線対象に撮りたかったので、
カメラの位置を調整しながら、たくさん撮影した中の一枚です。
こんなことをやっていると次第に
面白い反射を見つけるだけで、テンションが上がる体になってきます。笑
終わりに
被写体に直接カメラを向けない という安心感も
最後に一つ、リフレクションを取るにおいて、撮影上のメリットを書きたいと思います。
何かに反射した被写体を撮影しますので、
特に人を撮りたい場合に、直接カメラを向けなくて良いという利点があると思います。
ストリートスナップをやっていると、道ゆく人を撮りたい場面は多いですが、
がっつりと他人にカメラを向けるのが はばかられる というケースもあろうかと思います。
そんなときに今回のアイディアを活用して、
窓ガラスや鏡面にカメラを向けてみるのも手だと思います。
(それはそれで、変なやつに見られる可能性はありますが。笑)
まとめ
最後に、ショーウィンドウなどのガラスに映るリフレクションを取る際、
黒っぽいガラスであるほど、より綺麗に反射をしてくれます。
観察してみるとよくわかると思いますので、ぜひ試してみてください。
今回の内容もストリート写真をを楽しむためのアイディアとして、
引き出しにしまっておいて頂けたら幸いです。
よろしければ他の記事も見てみてください。
それでは。
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